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音楽・作曲について - 調に縛られない

 
作成 : 2008-??-??  更新 : 2009-11-03
“1つの調に縛られないこと” それはどういうことか、短くまとめて書くと、
一塊のメロディー+コード進行(8小節、16小節分・・・などの1つのフレーズ)
に、1つの調だけを使わずに、いろんな調が共存しているようにする。
ということです。
このことが、曲に面白みを出す秘訣の1つだと私は考えているのです。
(このことは、意識的に作られることもあれば、自然に出来上がって
しまうこともあると思います。)
作曲を始めたばかりのときは、よっぽど変わった音楽を作ろうとしない限り、私も含めてほとんどの人が “調を決めてその音階にある音だけで” 1つのフレーズを作ったと思います。
(ハ長調ならすべて鍵盤の白い部分を弾く。変ホ長調ならミとラとシは♭を付け半音下を弾き、その他ド、レ、ファ、ソはそのまま鍵盤の白い部分を弾く。・・・などです。)
しかし、1つのフレーズを “1つの調の音階の音だけ” という制限の中で作曲すると、(斬新なメロディであったり、その他工夫をしなければ、)ほとんど単調な雰囲気のフレーズになってしまうかと思います。
そこで、いろいろな調が共存しているような感じが、どのようにして出来上がるかを、以下から説明していきます。例として使っている曲は私が2009.11.4に制作したものです。
1.短調として作り始めたら、その***短調の音階だけを使っているのでは
  なく、*** + (半音3つ分) 長調を使っている感覚になること
[ 例1-1 : イ短調だと思って作り始めた場合]
「*** + (半音3つ分) 長調」は、ハ長調となります。
つまり、この場合は、イ短調とハ長調の共存ということになります。
イ短調っぽく始まってハ長調と共存する例 →
[ 例1-2 : ト短調だと思って作り始めた場合]
「*** + (半音3つ分) 長調」は、変ロ長調となります。
つまり、この場合は、ト短調と変ロ長調の共存ということになります。
[ 例1-3 : 変ロ短調だと思って作り始めた場合]
「*** + (半音3つ分) 長調」は、変ニ長調となります。
つまり、この場合は、変ロ短調と変ニ長調の共存ということになります。
上の例で書いた共存する2組の調の音階をピアノの鍵盤上で確認してみると、2組の調の♯、♭が付く位置が一致していることが分かると思います。このため共存できるのだと考えることができます。
※完全に一致するのは、短調の音階がナチュラルマイナーの場合のみです。
2.長調として作り始めたら、その***長調の音階だけを使っているのでは
  なく、*** - (半音3つ分) 短調を使っている感覚になること
[ 例2-1 : ハ長調だと思って作り始めた場合]
「*** - (半音3つ分) 短調」は、イ短調となります。
つまり、この場合は、ハ長調とイ短調の共存ということになります。
ハ長調っぽく始まってイ短調と共存する例 →
[ 例2-2 : 変ロ長調だと思って作り始めた場合]
「*** - (半音3つ分) 短調」は、ト短調となります。
つまり、この場合は、変ロ長調とト短調の共存ということになります。
上の例についても、共存する2組の調の音階をピアノの鍵盤上で確認してみると、♯、♭が付く位置が一致していることが分かると思います。
ここで、お気づきの方もいると思いますが、1.2.は完全に逆を言っているだけなのです。2組の調は1.であっても2.であっても同じであり、ただ、その2組のどちらがフレーズの初めで感じられるかの違いでしかありません。
※ここでも同様に、完全に一致するのは、短調の音階がナチュラルマイナーの場合のみです。
3.1つのコード毎に1つの調があるという考え方
[ 例3-1 : ハ長調だと思って作り始めた場合のG と F]
ハ長調で最もよく出てきそうなコードのルート音は、だいたい G と F です。
そこで、例えば G の場合「G7」とか「Gminor」などを使ったその何拍または何小節かの間は、ト長調またはト短調だと思い込むのです。
そうすることによって、そのト長調またはト短調から進行できる新たなコードへ移れるのです。つまり、この場合はハ長調と、ト短調またはト長調との共存ということになります。
ハ長調っぽく始まってト長調と共存する例 →
上の例は、へんてこなフレーズですが、本来ハ長調にはない、Dmajorが入っていることが分かると思います。コード進行は以下の順になります。
Cmajor Fmajor Gmajor Dmajor Dminor G7 Cmajor Cmajor
1.2.は私がピアノの先生から教わったことです。しかし、この3.は、私独自の考え方です。(もう感覚的に分かっている人もいると思いますが。)
この考え方を適応すると、変わった斬新な響きの音楽が出来上がると思います。しかし、ある程度1つのコードからスムーズに移れるコードを知っていなければなりません。そして、フレーズの終わりで、そのフレーズの初めの調に戻ってこなければ、ややこしいことになります。今の私でも、かなり試行錯誤してどうにか1つのフレーズにまとまるといった具合で、変わったものを作ろうとすればするほど難しいです。
※例3-1は1つの例でしかなく、他にもたくさんこのようなパターンだとみなせる場合はあります。そうみなせるかどうかは、その人によって変わると思います。